テアニンとは何者?
― 抹茶お菓子が「落ち着くのに集中できる」化学的な理由 ―
最近、抹茶味のお菓子やドリンクをよく見かけませんか?
抹茶チョコ、抹茶クッキー、抹茶ラテ、抹茶グミ…。
「なんとなく健康そう」「和でおしゃれ」
そんなイメージだけで選ばれがちですが、
実は抹茶が注目される本当の理由は
**テアニン(L-テアニン)**という化学成分にあります。
この記事では、
- テアニンとは何か
- なぜ抹茶お菓子は“落ち着くのに集中できる”のか
- 勉強中に向いている理由
- 注意点
まで、化学と脳の仕組みから分かりやすく解説します。
テアニンとは?|抹茶特有のアミノ酸
テアニン(L-テアニン)は、
主に茶葉に含まれるアミノ酸で、特に抹茶や玉露に多く含まれます。
ポイントはここ👇
- テアニンはうま味・甘味の正体
- カフェインとは真逆の「落ち着かせる作用」を持つ
- 緑茶の“飲んだ後の穏やかさ”の正体
つまりテアニンは、
抹茶の味だけでなく、気分や脳の状態にも影響する成分。
なぜテアニンは「落ち着く」のか?
● 脳波に作用するから
テアニンは脳内で、
**α波(アルファ波)**を増やすことが知られています。
α波が出ている状態は、
- リラックスしている
- でも眠くはない
- 頭がクリア
という、理想的な集中前状態。
👉 「緊張してないのに、ぼーっともしない」
この感覚を作るのがテアニンです。
● 興奮系神経伝達物質を抑える
テアニンは、
- グルタミン酸(興奮性神経伝達物質)の働きを穏やかにする
- 過剰な神経興奮を防ぐ
その結果、
- ソワソワ
- イライラ
- 不安
が出にくくなります。
抹茶お菓子が「集中しやすい」理由
① テアニン × 糖の組み合わせが優秀
抹茶お菓子には、
- テアニン
- 砂糖(ショ糖・ブドウ糖)
が同時に含まれています。
糖は脳のエネルギー源、
テアニンは脳の興奮を整える役。
👉 エネルギー供給 × 精神安定
このセットが、勉強中にかなり相性がいい。
② 抹茶は「覚醒しすぎない」
コーヒーやエナジードリンクは、
- カフェイン強
- 交感神経優位
- 集中が乱高下しやすい
一方、抹茶は
- カフェイン量が比較的マイルド
- テアニンがカフェインの刺激を緩和
👉 穏やかに集中が続く。
抹茶お菓子に向いている勉強シーン
- 長時間の勉強
- 夜の勉強
- 緊張しやすい人
- 無音だと不安になる人
特に、
「集中したいのに緊張で疲れるタイプ」にはかなり向いています。
抹茶お菓子の種類別・テアニンの活かされ方
● 抹茶チョコ
- テアニン × テオブロミン
- リラックス+やる気のバランス型
👉 勉強の合間に◎
● 抹茶クッキー・焼き菓子
- 咀嚼+テアニン
- 落ち着きながら集中持続
👉 長時間勉強向き
● 抹茶ラテ・抹茶飲料
- 吸収が早い
- 気持ちの切り替えに向く
👉 勉強開始前におすすめ
注意点|テアニンにも“使いどころ”がある
- 甘すぎるお菓子 → 血糖値急上昇で逆効果
- 夜遅すぎ → カフェインが気になる人もいる
- 食べすぎ → 集中より満腹が勝つ
👉 少量を“戦略的に”が正解。
まとめ|テアニンは「静かな集中」を作る成分
テアニンは、
- 無理に覚醒させない
- 無理にリラックスさせない
その中間を作る、
非常に珍しいタイプの化学成分です。
抹茶お菓子が
「なんか落ち着く」
「なのに頭は回る」
と感じるのは、偶然ではありません。
それは、
テアニンが脳のバランスを整えている証拠。
今の流行の裏側には、
ちゃんと化学的な理由があるのです。
※この記事は【教科別ミニ読み物】の一部です。
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