📘 現代文読解のための語彙力|「〜化」語まとめ【大学入試の重要語21選】

目次

はじめに:「〜化」は〈変化の方向〉を示すキーワード

現代文の評論では、
社会・人間・価値・文化が どの方向へ変わっていくのか を示すために、
「〜化」という語が非常に多く用いられます。

「〜性」が
→ 性質・傾向・あり方

を表すのに対し、

「〜化」は、状態が変わっていく〈過程・動き〉を表す語
です。

そのため「〜化」を正しく捉えられないと、

  • 社会の変化を肯定しているのか
  • 問題として批判しているのか
  • 変化を不可避なものとして述べているのか

が読み取れなくなります。

この記事では、大学入試の現代文で特に重要な
「〜化」語21語を、読解に直結する形で整理します。


「〜化」語の詳しい解説【大学入試の重要語21選】


近代化(きんだいか)

意味: 社会や制度が近代的な形へ移行すること。
読解ポイント:
・合理化・工業化と結びつく
・伝統との対立が論点になりやすい


合理化(ごうりか)

意味: 無駄を省き、効率や論理性を高めること。
読解ポイント:
・利便性の向上と人間性の喪失が対比される


画一化(かくいつか)

意味: 多様性が失われ、同じ形にそろえられること。
読解ポイント:
・個性の喪失という批判的文脈で頻出


個性化(こせいか)

意味: 個人の違いや独自性が重視されること。
読解ポイント:
・画一化との対立軸
・必ずしも肯定的とは限らない


大衆化(たいしゅうか)

意味: 文化や価値が広く一般に共有されること。
読解ポイント:
・文化の平準化・商業化と結びつく


商品化(しょうひんか)

意味: 本来価値を持っていたものが、商品として扱われること。
読解ポイント:
・文化・芸術・身体の商品化が批判されやすい


情報化(じょうほうか)

意味: 情報が社会の中心的役割を担うようになること。
読解ポイント:
・利便性と管理社会化の両面が論点


高度化(こうどか)

意味: 技術や制度が複雑で専門的になること。
読解ポイント:
・ブラックボックス化と結びつくことが多い


効率化(こうりつか)

意味: 時間や労力を最小限にする方向へ進むこと。
読解ポイント:
・合理化と近いが、人間疎外が問題にされやすい


専門化(せんもんか)

意味: 分野が細分化され、専門性が高まること。
読解ポイント:
・全体像の喪失という批判とセットで出る


制度化(せいどか)

意味: 慣習や行為が制度として固定されること。
読解ポイント:
・柔軟性の低下が問題にされる


固定化(こていか)

意味: 状態や立場が変わらなくなること。
読解ポイント:
・格差の固定化など社会問題と直結


流動化(りゅうどうか)

意味: 人・価値・立場が固定されず動きやすくなること。
読解ポイント:
・自由の拡大と不安定化の両面を持つ


可視化(かしか)

意味: 見えなかったものが見える形になること。
読解ポイント:
・監視社会・データ化との関連が深い


不可視化(ふかしか)

意味: 問題や構造が見えなくなること。
読解ポイント:
・権力・差別・構造問題の文脈で重要


単純化(たんじゅんか)

意味: 複雑なものが簡略化されること。
読解ポイント:
・理解しやすさと本質の切り捨てが対立する


抽象化(ちゅうしょうか)

意味: 個別性を離れて一般化されること。
読解ポイント:
・思考の前進か、現実からの乖離かが論点


記号化(きごうか)

意味: 本来の意味や実体が記号として扱われること。
読解ポイント:
・消費社会論・メディア論で頻出


均質化(きんしつか)

意味: 質の違いが失われ、同じになること。
読解ポイント:
・画一化と近く、否定的文脈が多い


疎外化(そがいか)

意味: 本来関わるべきものから切り離されること。
読解ポイント:
・労働疎外・自己疎外として登場
・マルクス的文脈


管理化(かんりか)

意味: 行動や情報が管理・統制の対象になること。
読解ポイント:
・自由との緊張関係がテーマ


まとめ:「〜化」は社会や人間の〈変化の向き〉を読む手がかり

「〜化」は、
変わりつつある現象をどう評価しているか
を読み取るための重要な語群です。

現代文では、

  • その変化は進歩なのか
  • 問題なのか
  • 避けられないものなのか

という 筆者の態度 が、
「〜化」という語の使われ方に強く表れます。


次は、

👉 現代文読解のための語彙力|「〜論」語まとめ【大学入試の重要語14選】

へ進むことで、
議論・考え方・理論の枠組みを表す抽象語の理解をさらに深めることができます。


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