📘 現代文読解のための語彙力|四字熟語②【知っておきたい重要語20選】

目次

🟦 はじめに:知っておくと読解がスムーズになる四字熟語

現代文の読解では、抽象的な概念を短くまとめた四字熟語が
筆者の主張・態度・価値判断を示すカギ語として使われることがよくあります。

「四字熟語②」では、
入試でも日常でもよく見る“教養系四字熟語”20語をまとめました。

  • 意味を知って読む
  • 文脈でのニュアンスをつかむ
  • 類義語・対義語を関連づける

これらの力がつくと、文章の理解が格段にスムーズになります。

🟦 四字熟語②:知っておきたい重要語20選


一期一会(いちごいちえ)

意味: 一生に一度の出会いとして大切にすること。
注意点: 日本文化論・コミュニケーション論で頻出。


一意専心(いちいせんしん)

意味: 一つのことに心を集中して励むこと。
注意点: 努力・学習・態度の評価に用いられる。


一網打尽(いちもうだじん)

意味: まとめて一度に捕らえること。
注意点: 「問題を一挙に片づける」比喩としても使う。


換骨奪胎(かんこつだったい)

意味: 形式だけ借りて中身を変えること。
注意点: 創作論・文章論でよく登場。


虚心坦懐(きょしんたんかい)

意味: 先入観をもたず素直な心で物事に向き合うこと。
注意点: 読解姿勢の重要語。


公私混同(こうしこんどう)

意味: 仕事と私生活を区別しないこと。
注意点: 倫理・組織論での批判語。


右顧左眄(うこさべん)

意味: 他人の顔色ばかりうかがって決断できないこと。
注意点: 判断の迷い・優柔不断を指す。


疾風迅雷(しっぷうじんらい)

意味: 動きが非常に素早いこと。
注意点: 行動の勢いや急展開を示す。


同工異曲(どうこういきょく)

意味: 見た目は違っても本質は同じであること。
注意点: 評論で「表現は違うが本質は同一」を示す大切な語。


美辞麗句(びじれいく)

意味: 美しく飾り立てた言葉。
注意点: 批判的ニュアンスを含むことがある。


不言実行(ふげんじっこう)

意味: 文句を言わず、黙って行動すること。
注意点: 倫理・精神論で使われる。


面目躍如(めんもくやくじょ)

意味: その人らしさがよく表れていること。
注意点: 成果や活躍を称賛する語。


老若男女(ろうにゃくなんにょ)

意味: 老人も若者も、すべての世代の人々。
注意点: 文章の対象範囲を特定する際に役立つ。


臥薪嘗胆(がしんしょうたん)

意味: つらい努力に耐えて目的を達成しようとすること。
注意点: 歴史や教訓の文脈でよく使われる。


単刀直入(たんとうちょくにゅう)

意味: 遠回しにせず、ずばり本題に入ること。
注意点: 話法や態度を示す語。


悪戦苦闘(あくせんくとう)

意味: 苦労しながら努力すること。
注意点: 文章の展開の“苦労の過程”を示す。


以逸待労(いいつたいろう)

意味: 自分は楽をして相手の疲れを待ち、勝利を得ること。
注意点: 物語でも比喩でも使える。


意地悪作(いじわるさく)

意味: 他人に意地悪をするような態度・行動。
注意点: 心情描写や性格描写で登場。


八方美人(はっぽうびじん)

意味: だれからもよく思われようとする人。
注意点: 評価は肯定・否定どちらでも使われる。


破綻百出(はたんひゃくしゅつ)

意味: 次々と欠点・矛盾があらわになること。
注意点: 筆者が他者の論を批判するときに非常に使いやすい語。


🟦 まとめ:教養語の四字熟語は文章理解の“幅”になる

四字熟語②で扱った語は、
文章の雰囲気・人物の態度・筆者の立場 を読み取る際に役立つ“教養系の万能語”が中心です。

これらを身につけることで、

  • 評論文の抽象語の理解
  • 物語文の人物描写の把握
  • 設問の意図をつかむ力

が大きく強化されます。

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