ディスコースマーカーは「意味」で覚えると失敗する
英検・大問2(空所補充)では、
for example / however / therefore / in other words などの
ディスコースマーカーが頻出します。
多くの受験生は、これらを
- for example = たとえば
- in other words = つまり
- however = しかし
という日本語訳で覚えています。
しかし、それだけでは
実際の問題では判断できません。
英検で問われているのは、
単語の意味ではなく、文と文の関係だからです。
for example と in other words が混同されやすい理由
次の文を見てください。
The theory is based on outdated assumptions.
_____, it relies on data collected over fifty years ago.
この空欄で、for example(for instance)を選んでしまう生徒は少なくありません。
理由はこうです。
- 「50年以上前のデータ」
- → 「outdated assumptions の一例では?」
と考えてしまうからです。
しかし、この判断は英検的には誤りです。
決定的な違い:「例」か「説明」か
for example / for instance が使えるのは
for example は、
グループやカテゴリーが先にあり、その中の一部を示すときに使います。
例:
- Many animals live in the wild.
For example, pandas inhabit mountainous regions.
この場合、
- animals(カテゴリー)
- pandas(その中の一例)
という関係が成り立っています。
今回の文はどうか
The theory is based on outdated assumptions.
it relies on data collected over fifty years ago.
ここで後半は、
- 別の具体例
ではなく - なぜ outdated assumptions と言えるのかの説明
になっています。
つまり後半は、
「つまり、それは50年以上前のデータに基づいているということだ」
という言い換え・補足説明です。
したがって、入るのは
that is / in other words になります。
見抜くコツ①
「ひとつ抜き出せるか?」を考える
for example が使えるか迷ったら、
次の質問を自分にしてください。
後ろの文は、
前の内容の「ひとつ」を抜き出しているか?
- 抜き出せる → for example
- 抜き出せない → in other words / that is
この判断ができると、正解率は一気に上がります。
however / therefore も「意味」では足りない
逆接(however)や順接(therefore)も、
単に「逆か、順か」だけでは不十分です。
英検では、次の点がよく問われます。
- 前の文はプラス寄りか
- 後ろの文はマイナス寄りか
- 評価がひっくり返っていないか
たとえば:
The plan was well-structured and logically sound.
_____, it failed to gain public support.
内容だけを見ると、
- 良い計画
- 支持を得られなかった
→ 評価が逆転
このとき必要なのは、
「しかし」という逆接です。
見抜くコツ②
評価(プラス/マイナス)に注目する
英検の空所補充では、
- 事実の対比
よりも - 評価のズレ
がヒントになることが多くあります。
- 良い → 悪い
- 成功しそう → 失敗
- 期待 → 現実
こうしたズレが見えたら、
however / nevertheless を疑うのが基本です。
ディスコースマーカーは「役割」で整理する
英検対策では、
次のように役割ベースで整理するのがおすすめです。
- 順接:理由 → 結果
- 逆接:期待・評価の逆転
- 言い換え:抽象 → 具体的説明
- 具体化:全体 → 一部の例
日本語訳ではなく、
何をしている文かを見る意識が重要です。
次は「使えるか」を確認する
ここまで理解できたら、
次に必要なのは演習です。
ディスコースマーカーは、
分かったつもりでも、
実際に選ばせるとズレが出やすい分野です。
別記事で、
- 実戦形式のクイズ
- よくある誤答とその理由
を用意しています。
まとめ
ディスコースマーカーは、
- 単語の意味を覚えるもの
ではなく - 文と文の関係を見抜く道具
です。
この視点を持つだけで、
英検・大問2の読み方は大きく変わります。
英検頻出ディスコースマーカー一覧(参考)
ここまでで、
ディスコースマーカーは「意味」ではなく
文と文の関係を見抜くための道具だということを見てきました。
最後に、英検でよく出るディスコースマーカーを
役割別に整理した一覧を載せておきます。
※この一覧は
「暗記用」ではなく
問題を解くときに立ち返るための整理表として使ってください。
▼ 英検頻出ディスコースマーカー一覧(参考)
①【追加・列挙】「~に加えて」「さらに」
- and
- also
- in addition
- furthermore
- moreover
- besides
- what is more
②【対比・逆接】「しかし」「それに対して」
※前後の「評価(プラス/マイナス)」が逆転していないかを見る。
- but
- however
- yet
- on the other hand
- in contrast
- nevertheless / nonetheless
- though / although
③【因果関係】「だから」「なぜなら」
- so
- therefore
- thus
- as a result
- because / since / as
- that’s why
④【例示・具体化】「たとえば」
※「全体→一部」を示すときに使う。
説明・言い換えには ⑤のin other words / that is などを使う。
- for example
- for instance
- such as
- namely
⑤【強調・言い換え】「つまり」「要するに」
- in fact
- actually
- indeed
- that is (to say)
- in other words
- to put it simply
⑥【対照的な譲歩】「確かに~だが」
- certainly
- surely
- admittedly
- even though
- even if
⑦【順序・展開】「まず」「次に」「最後に」
- first / firstly
- then / next
- after that
- finally / lastly
- to begin with / to start with
⑧【結論・まとめ】「結局」「要するに」
- in conclusion
- to sum up / in summary
- after all / all in all

