目次
はじめに|なぜ英検は“先に勝っておく”べきなのか
大学入試において、英検は
- 共通テストの代替
- みなし満点
- 加点方式
として強力に働きます。
特に 難関私大(上智・立教・青学・明治など)では、英検の有無がそのまま合否に直結 する方式が多数採用されています。
さらに、英語を早期に終わらせておくと、
高3夏以降の国語・選択科目の伸びが圧倒的に変わる というメリットがあります。
「英語は夏までに片づける」——
これが、難関私大に強い受験生の共通点です。
英検は「合格」より「スコア(CSE)」で考える
大学入試で使用する基準は、合格ではなくスコア(CSE) です。
- 準1級に合格していても CSE は個人差が非常に大きい(1200〜1800台まで幅広い)
- 大学が評価しているのは“合否”ではなく “B1・B2・C”といったCEFRレベル
- 2級=B1
- 準1級=B2
- 1級=C
また、S-CBTと従来型では受験頻度や得点傾向に違いがあります(詳細は別記事にて解説)。
大学側が求めているのは「スコアの高さ」であり、単なる合格ではありません。
タイプ別|あなたはどの戦略で進む?
ここでは、受験生のレベル・志望校・学習状況で最も効率的なルートを示します。
A:英語を武器にする受験生(難関校志望)
- 高2で準1級合格
- 高3でスコア更新(1800前後を狙う)
- 上智志望ならTEAPも併用
- 余裕があれば1級挑戦でC獲得
- 夏休み明けからは他科目メインへ切り替える(配点逆転のため)
上位志望ほど、英語を“早期に完成させる”ことが勝負を左右します。
B:英語が苦手な受験生/理系で英語に時間を使えない
- 高2でまずは 2級スコアの底上げ
- 高3夏までに確実に2級を固める
- 英語の深追いは危険 → 夏から数学・理科優先へ
★ 特に立教・青学志望者は
「高3夏までに2級を固める → 文学部以外は勝負可能」
という明確な道が開けます。
C:高3から本気を出す“追い上げ型”
- 高3の7月までに2級
- 高3の11月に準1級スコア更新が“現実的な最終ライン”
- やりすぎると他科目が崩壊するため、優先順位を厳密に管理する
- 実例:高3から準1級に合格 → 立教が一気に勝負ラインに入る
追い上げ型でも道はありますが、時間配分のミスが致命傷 になるため注意が必要です。
時期別|高1〜高3の“理想と現実”ロードマップ
高1
- 2級合格 → B1ライン到達
- 文法・語彙の基礎を整える最重要期
- TEAPは受けなくてよい
- 学校受験などで従来型しか経験していない生徒は S-CBTを一度経験しておくと有利
高2
- 準1級挑戦のベストシーズン
- 模試・定期テストとの両立
- TEAP試験で「向き不向き」の判定
- 英文学部・国際系志望者はここで勝負が決まる
高2の“夏〜秋”が最も英検が伸びる時期です。
高3(春〜夏が勝負)
- 最終スコア更新の最重要期間
- 7月までに英検の大枠を終えるのが理想
- この時期に英語を終わらせると、国語・選択科目が一気に伸びる
- S-CBT中心で受験回数を確保
高3(秋〜冬)
- 直前期に英検を受けてよい人/いけない人の明確な線引き
- 12月S-CBTが“出願ギリギリライン”
- 「出すだけ方式」(上智など)で精神負荷を減らす
秋以降の英検受験は慎重に判断が必要です。
出願にギリギリ間に合うライン vs 戦略的な理想ライン
出願ギリギリの最終タイミング
- S-CBTなら 12月中旬の受験で間に合う大学が多い
- 出願締切とスコア反映の仕組み
- メリット:間に合う
- デメリット:他科目へ大きな悪影響が出る
戦略的に最も“正しい”取得時期
- 夏までに英語を終えると受験全体が楽になる
- 立教・明学・青学など外部試験大学で特に効果大
- 上智志望はさらに早め(高2〜高3春)推奨
- “英語を片づけた瞬間、受験が有利になる”という事実
部活引退まで勉強時間が取れない高校生のためのモデル
高3夏前までに2級を固める
- 勉強量が少ない生徒の最短ルート
- 英作文・長文で最低限落とさないライン
- スコアを崩さない方法
部活終了後に一気に仕上げる方法
- 7〜9月で準1級スコア到達は十分可能
- 秋以降に英検を引っ張ると他科目が崩壊しやすい
- 共通テ対策との関係性
最後に:大学別記事で具体的な戦略を確認しよう
- 立教 → 英検一本勝負の大学(準備中)
- 明治 → 複雑だが整理すれば強力(準備中)
- 青学 → みなし満点の特殊大学(準備中)
- 上智 → TEAP×英検の二刀流
ここから、あなたが志望する大学の“最適ルート”を確認してください。
THE DOORの英検対策について
THE DOORは、単に英検対策を行う塾ではありません。
私たちは、
「英検をどう取るか」ではなく、「英検をどう大学入試で使うか」まで含めて指導する塾 です。
英検は、早く取ればそれで終わり、という資格ではありません。
取得する 時期・スコア・併用する入試方式 によって、
受験全体の戦い方が大きく変わります。
THE DOORでは、
- いつ、どの級・どのスコアを目指すべきか
- 英検をどこで“切って”、他科目に集中すべきか
- 大学別に、英検をどう使うのが最も有利か
といった点まで含めて、
大学入試全体を見据えた英検戦略 を設計しています。

