共通テスト数学は、数学ⅠA・ⅡBを中心に、「文章量の多さと条件整理の複雑さ」 が特徴です。
従来のセンター試験に比べ、「文章で状況を説明し、数式化させる」問題が増加しています。
共通テスト数学の特徴
① 文章量が多い
- 問題文が長文化し、図や資料を読み取る力が必須
- 「会話形式」や「実生活の場面設定」など、読解力も同時に求められる
② 思考・判断力を重視
- 単純な計算問題は減少
- 与えられた条件から「何を変数に置くか」「どの公式を使うか」を考える設問が多い
③ 複数の解法を誘導する問題
- (1)(2)(3)…と段階的にヒントを与え、最後に応用させる流れが定番
時間配分の目安
- 数学ⅠA:70分
- 数学ⅡB:60分
- 文章を読む時間を確保しつつ、計算にかける時間を逆算して調整することが大切
勉強法のポイント
解法の型を身につける
- 共通テストは「誘導に従って進めれば解ける」構成が多い
- 過去問演習で、問題文を読んで整理する→数式化する流れを体に染み込ませる
計算力を鍛える
- 本番では時間不足が最大の敵
- 基本計算を素早く正確にできるように日々トレーニングする
資料問題への対応
- グラフや表を読み取り、「本文の条件とどう対応しているか」を意識する
- 言葉→数式→グラフの変換をスムーズに行えるようにする
数学ⅠA
勉強の目安
基本力の養成(半年~3か月前)
- チャート式・基礎問題精講レベルを何周も解く。
- 「解ける→すぐ解法が思い浮かぶ」まで繰り返す。
- 特に 集合と命題・場合の数・確率 は頻出なので重点。
共通テスト形式対策(3か月前〜)
- 共通テスト過去問・予想問題を時間を測って解く。
- 「長文を読みながら条件を整理する」練習を積む。
- グラフや表をノートに書き写して理解を深める。
直前期(1か月前〜)
- 苦手分野は「最低限これだけは取る」レベルに絞る。
- 時間配分のリハーサルを繰り返す。
- 間違えやすい計算(平方完成・順列組合せの公式など)を総復習。
高得点をとるコツ
- 大問1で満点を狙う
→ 難問ではなく計算・基礎知識問題。取りこぼし厳禁。 - データの分析を得点源に
→ 「相関係数」「箱ひげ図」などはパターンが決まっている。短時間で安定得点。 - 時間をかけすぎない
→ 苦手大問に20分以上かけない。
→ 途中で切り上げて他の問題に移る勇気が必要。
まとめ
- 数学ⅠAは 「大問1+大問2で安定得点」 が鍵
- 得意な選択大問を伸ばし、苦手は割り切る
- 本番は「時間配分シミュレーション」を繰り返して臨む!
数学ⅡB
勉強の目安
基本力の養成(半年〜3か月前)
- 教科書レベルの例題・基本問題を完璧に。
- 「微分・積分の公式」「等差・等比数列の和」「内積・外積の公式」などをすぐ書けるようにする。
演習期(3か月前〜)
- 共通テスト過去問・予想問題を中心に「スピード+正確さ」を磨く。
- グラフ・ベクトル図は実際に紙に書きながら理解する。
直前期(1か月前〜)
- 苦手大問を1つは最低限「部分点が拾える」レベルまで。
- 微分・積分の計算練習を毎日続ける。
高得点をとるコツ
- 大問1を10分で完答
→ 難問は出ない。スピード勝負。 - 大問2(微分・積分)は「誘導に従う」
→ 共通テストは段階的に解かせる。
→ 1問解けなくても、次に進めることが多い。
まとめ
- 小問集合+微積で確実に稼ぎ、選択大問は一本化戦略
- 苦手分野は「部分点確保」で十分
- 時間配分を意識した練習で本番も安定
まとめ
共通テスト数学を攻略するカギは、
- 長文を素早く整理する読解力
- 誘導に従って段階的に解く型
- 計算力と処理スピード
この3つです。実戦演習を通じて、「読む→整理する→計算する」 のサイクルに慣れておくことが高得点のポイントになります。
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