共通テスト英語リーディング|①概要:特徴と勉強法のコツ

共通テスト英語リーディングは、限られた時間の中で膨大な英文を処理する必要がある科目です。点数配分も大きいため、しっかりとした戦略を立てて臨むことが重要です。ここでは、前半(第1問~第4問)の「情報を素早く拾う問題」と、後半(第5問以下)の「本格的な読解問題」について、それぞれの攻略ポイントを整理してみましょう。


第1問~第4問:情報を素早く拾う問題

特徴

  • 「楽しむための文章」ではなく 情報を得るための文章 が多い
  • 広告・案内文・図表など、多様な形式が出題される

共通テストの前半では、広告や案内文、メール、図表などが頻出します。ここで大切なのは、文章をじっくり読むのではなく、必要な情報を素早く見つけることです。

普段、広告やウェブサイトをすべての文を丁寧に読む人は少ないでしょう。価格や日程など、自分が必要とする情報に目を走らせます。同じように、テストでも「設問や選択肢にあるキーワードこそが探すべき情報」だと考え、本文中から該当箇所を見つけていきます。


攻略のポイント

1. 設問や選択肢をガイドに読む

  • 設問に出てくる キーワードを“探しに行く”感覚 で読む

設問や選択肢は、本文を読むための「地図」の役割を果たします。あらかじめ注目すべきキーワードを確認しておけば、答えにたどり着くスピードがぐっと上がります。

2. 形式に応じた読み方

  • 段組・表・イラストなど、形式が変化しても対応する

共通テストでは、文章が左右に分かれていたり、図や表が挿入されていたりすることもあります。目線が迷うと時間をロスしてしまうため、本文の見出しや設問のキーワードを手がかりに、効率的に目を動かす練習をしておきましょう。

👉 実際の過去問演習を繰り返し、形式に慣れておくことが何よりの近道です。


第5問~第8問:本格的な読解問題

特徴

  • 説明文や研究発表など、分量の多い読み物が題材
  • 設問形式は 要約メモやプレゼン資料の空所補充 が中心

後半の大問は、文章量も多く、じっくり読まなければならない本格的な読解問題です。一見特殊な形式ですが、要約メモや資料が「本文を整理するガイド」になってくれるので、慣れれば解きやすさもあります。


攻略のポイント

1. 段落ごとに設問を確認しながら読む

  • 空所補充の資料や要約は「読解の道しるべ」になる

段落を読み進めるたびに対応する設問を確認することで、本文全体の構造が見えやすくなります。特に、資料中の数字や人名といった具体的なキーワードは、答えを探す大きな手がかりになります。

2. 言い換え表現に注意する

  • 正解は本文の表現をそのまま使っていないことが多い

多くの場合、選択肢は本文の内容を別の言葉に置き換えています。表面的に同じ単語を探すのではなく、意味の対応をしっかり見抜くことが求められます。ここでの判断力が得点の差につながります。


まとめ

共通テスト英語リーディングでは、前半と後半で「読む姿勢」が大きく異なります。

  • 第1~4問:情報を拾う意識でスピーディーに処理する (時間配分15分~20分)
  • 第5~8問:設問をガイドにしてじっくり読み、言い換え表現に注意する(時間配分60分)

形式に慣れ、時間内で正確に解答できる力を養うことが高得点への近道です。普段の学習から、広告や資料を読むように情報を探す練習と、本格的に文章を理解する練習を組み合わせ、本番に備えていきましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!